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株式会社スコヒアファーマへの投資実行について

東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社(本社:宮城県仙台市、代表取締役社長:樋口 哲郎、以下「THVP」)を無限責任組合員とするTHVP-2号投資事業有限責任組合は、株式会社スコヒアファーマ(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長CEOCSO:渡部 正教、以下「スコヒアファーマ」)に対して投資を実行いたしました。
なお本件は、DBJキャピタル投資事業有限責任組合、SBI Venture Fund2023 A投資事業有限責任組合、SBI Venture Fund2023 B投資事業有限責任組合、株式会社エスアールディホールディングス、Gemseki2号投資事業有限責任組合及びNextG投資事業有限責任組合との協調出資となります。

スコヒアファーマは内分泌、循環器、腎、代謝領域における高い専門性を活かし、アンメットニーズを満たす新しい医薬品の創出を目指す創薬系バイオベンチャーです。低分子化合物やペプチドを中心とした創薬モダリティの設計に強みを有しており、これまでにGLP1R/GIPR※1デュアル作動薬SCO-094やNRF2※2活性化薬SCO-116のライセンスアウトに成功しています。

近年は生体調節機構や疾患バイオロジーに対する深い知見を活かし、難治性希少疾患に対する創薬にも積極的に取り組んでいます。成長ホルモン分泌不全性低身長症に対する開発では、長期間の頻回注射を必要とする現行治療法に対し、経口剤による治療オプションを提供することで大幅なQOL改善が期待されます。また先天性副腎過形成症及びクッシング病に対する開発に関しては、薬効と副作用のバランス調節が難しい副腎皮質ステロイド補充療法に対し、病勢コントロールを容易にすることが見込まれます。この他に、国指定難病に対する治療可能性を評価するため、北海道大学と共同研究を行っているパイプラインがあります。

今般、THVPは、希少疾患において顕著なドラッグラグ・ロス解消を目指す政府方針に一致した事業戦略を高く評価し、資本参加いたしました。

THVPは今後も国立大学発の革新的技術の社会実装に向けて、大学研究成果活用スタートアップに対する積極的な支援を進めて参ります。

※1. Glucagon-like peptide-1 (GLP-1)とglucose-dependent insulinotropic polypeptide (GIP)は腸管細胞より分泌され代謝や体重を生理的にコントロールしているホルモンです。 (出典:スコヒアファーマ ウェブサイト)
※2. Nuclear factor erythroid 2-related factor 2 (NRF2)は酸化ストレスから生体を防御するためのマスターレギュレーターであると理解されており、その活性化は酸化ストレスが関連する疾病に強力な薬効を示すことが分かっています。(出典:スコヒアファーマ ウェブサイト)

【お問い合わせ先】

東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社
〒980-0845 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉468-1
マテリアル・イノベーション・センター405号室
TEL:022-224-5861 E-mail:info@thvp.co.jp

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