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株式会社レボルカへの投資実行について

東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社(本社:宮城県仙台市、代表取締役社長:吉村 洋)を無限責任組合員とするTHVP-2号投資事業有限責任組合は、2021年6月23日に株式会社レボルカ(本社:東京都中央区、代表取締役:片岡 之郎)へ投資を実行いたしました。

同社は、医薬品を含むバイオ製品の開発、共同研究等の事業を行うベンチャー企業として設立されました。東北大学工学研究科 梅津 光央教授が構築した基盤技術【進化分子工学(*注)と機械学習の組み合わせによるライブラリーデザインサイクル】を用いて、医薬品開発にとって重要である高効率なタンパク質設計事業(共同研究開発)を製薬企業とともに展開していくことを目指しております。

アミノ酸配列が表現する配列空間は広大で、既存の進化分子工学のアプローチでは、目的機能をもつ遺伝子配列の探索に莫大な時間を要する課題があります。同社の特徴とする「ライブラリーデザインサイクル」を用いることにより、複数のタンパク質機能を少ないライブラリー数で最適化でき、新規の高機能タンパク質(抗体医薬、酵素等)を、低コストで早く生み出せる可能性があります。

 

THVP-2号ファンドは、この投資により東北大学工学研究科 梅津 光央教授の研究成果の事業化の加速を支援し、将来的な世界の人々の健康福祉の向上に貢献するべく、支援を行ってまいります。

 

(*注)

試験管内で生物の進化の原理を利用し、人為的にDNA等の生体高分子を突然変異淘汰させ、希望する性質や機能を持つ生体高分子を獲得しようという研究。