大学発スタートアップの創出・成長を導く経営人材※1の確保は、スタートアップを支援する大学やベンチャーキャピタル(以下、「VC」)にとっても重要な課題の1つとなっております。
東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社(本社:宮城県仙台市、代表取締役社長:樋口 哲郎、以下「THVP」)は、昨年7月に国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の大学発スタートアップにおける経営人材確保支援事業(MPM)への採択※2を受け、スタートアップ創出・成長に取り組む経営人材を確保するための支援を開始しました。さらに2024年2月よりTHVPとして初となる客員起業家(Entrepreneurs In Residence、以下「EIR」)3名を採用し、活動を開始しております。
マーケティングや事業開発などの経験を持ち、強い熱意を持って起業を目指す人材が、VCの持つ事業創出ノウハウやファイナンス知識、ネットワークを活用しながらスタートアップマネジメントに臨むのが、VCが提供するEIRの特徴です。
※1. 自らが起業またはスタートアップの経営者として参画することを志向する人材のこと(参考:https://www.nedo.go.jp/content/100960151.pdf)
※2. NEDOの「大学発スタートアップにおける経営人材確保支援事業(MPM)」に採択されました | 東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社 (thvp.co.jp)
- THVPが提供するEIRの仕組み
EIRについては最大1年間の業務期間を設けて、THVPキャピタリスト伴走のもと、事業化が有望な研究シーズのソーシングと事業創出のサポートを行います。
THVPの強みである東北圏域の大学や金融機関・企業とのコネクションを活用し、また、UターンIターンなど多様な経営人材獲得ルートを開拓することで、経営人材とのマッチングとスタートアップのバリューアップをサポートします。
THVPは大学発スタートアップの設立や、その立ち上がりをVCとして支援することにより、強靭なミドル・レイターへと導き、新規産業、雇用の創出に繋げ、経済活性化の好循環を生み出すことを目指します。
今回THVPのEIRとして採用された方々のバックグラウンドなどについては、今後弊社SNSなどで随時発信してまいりますのでご注目ください。
- 多様なアプローチでスタートアップや起業を目指す研究者と経営人材のマッチングをサポート(EIR以外の取り組みについて)
スタートアップや起業を目指す研究者にとって重要なチームアップにおいて、ビジョンに共感し、能力の高い人材の採用をたった数回の面接で決定することは非常に難しいのが現状です。そこでTHVPは、採用のミスマッチを防ぎ、お互いの理解・納得度を高めたうえでCxO※3候補として参画いただける伴走期間付きのマッチングサポートを提供いたします。
具体的には、THVPがさまざまなネットワークを通じて経営人材を探索し、マッチングを行った後、半年~1年程度副業としてスタートアップや起業を目指す研究者に伴走していただき、入社・創業の判断を行っていただく仕組みです。伴走期間は、CxO候補として参画いただいた経営人材の方には事業やメンバーに対する理解を深め、解像度を上げていただき、スタートアップや起業を目指す研究者の方にはCxO候補の方に対しての理解を深めていただくことで、お互いの納得度を高める期間とします。また、経営人材の方に対してTHVPによるメンタリングなどで事業立ち上げのサポートも実施いたします。
※3. CxO=Chief x Officerの略。企業活動におけるさまざまな業務・機能の執行を統括する責任者の総称。
THVPは、このような人材支援の取り組みにより、創業初期をリードする経営人材が参画しやすい環境をつくることで、大学発スタートアップの創出・成長を支援し、東北圏域における実りあるスタートアップエコシステムの構築を目指します。
【お問い合わせ先】
東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社
〒980-0845 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉468-1
マテリアル・イノベーション・センター405号室
TEL:022-224-5861 E-mail:info@thvp.co.jp