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パワースピン株式会社への投資実行について

東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社(本社:宮城県仙台市、代表取締役社長:吉村洋)を無限責任組合員とするTHVP-1号投資事業有限責任組合は、パワースピン株式会社(本社:宮城県仙台市、代表取締役社長 政岡 徹)へ新規投資を実行いたしました。

同社は、東北大学国際集積エレクトロニクス研究開発センターの遠藤哲郎センター長(東北大学大学院工学研究科教授)が中心となり、東北大学の世界最先端の研究成果であるスピントロニクス技術とパワーエレクトロニクス技術の社会実装の加速化を目的として設立されました。

IoT社会の進展に伴い、電子機器のみならず自動車等の輸送機器、通信・電力インフラ等においてIoT化が急速に進展する一方で、膨大なデータ量を高速処理する際に生じる消費電力や発熱が課題となっており、特に、情報の記憶・保持に必要なメモリに係るものが大きな課題となっています。

東北大学では、2010年に発明された磁気トンネル接合による垂直磁気記録技術を基に、高密度大容量、高速処理可能で、かつ、情報の保持に電力が不要となる不揮発性メモリ「STT-MRAM」技術の研究開発・応用開発を進めています。2012年には、大手半導体製造メーカーが用いるのと同等の300㎜ウェハ対応半導体製造プロセスを有する東北大学国際集積エレクトロニクス研究開発センターを設立し、社会実装への取り組みを行って参りました。

同社は、顧客の製品開発のコアとなる、回路設計及びプロセスデザインキットの企画・開発並びに製作機能を担う拠点企業となり、東北大学発の革新的な技術の社会実装を推進し、Society5.0の発展に大きく貢献して参ります。

以上