
東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社(本社:宮城県仙台市、代表取締役社長:樋口 哲郎、以下「THVP」)を無限責任組合員とするTHVP-2号投資事業有限責任組合は、ときわバイオ株式会社(本社:茨城県つくば市、代表取締役:中西 真人、以下「ときわバイオ」)に対して投資を実行しました。
今回のときわバイオへの投資はTHVP-2号ファンド、並びに京都大学イノベーションキャピタル株式会社が無限責任組合員を務めるイノベーション京都2021投資事業有限責任組合を共同リード投資家とし、ロート製薬株式会社および常陽キャピタルパートナーズ株式会社が無限責任組合員を務めるつくばエクシード2号ファンドと協調して実行しました。
THVPは総額3.9億円の第三者割当増資のうち1.2億円を引き受けました。
ときわバイオは、約70年前に東北大学で発見され、ウイルス学の発展に寄与してきたセンダイウイルスを基にして、純国産ベクターであるステルス型RNAベクター(以下、SRV)を再生医療や遺伝子治療向けに開発しています。SRVは自然免疫機構に捕捉されにくいステルス性を有し、少なくとも10個の外来遺伝子を宿主において長期間にわたり発現させることができます。さらに、SRVは導入細胞からいつでも人為的に消去することができるため、センダイウイルス元来の宿主ゲノムに入り込まない性質と合わせて、極めて安全で高効率な遺伝子発現を可能とします。
他人の細胞を利用した他家再生医療は製造コストの観点から普及が期待されていますが、移植を受けた患者はしばしば免疫抑制剤が必要となり、感染症リスク等の課題がありました。本解決手段の一つとして自身の細胞を利用した自家再生医療がありますが、細胞製造効率の低さが課題となっていました。この状況に対して、ときわバイオのSRVは短期間・低コストでの細胞製造を実現できるため、自家再生医療のブレークスルーになると期待されます。
遺伝子治療においてもベクターが利用されますが、免疫反応や発癌リスクが課題となっています。
ときわバイオは筑波大学とSRVを用いた遺伝子治療法開発を行っており、将来的に真に安全で有効な遺伝子治療の実現を目指します。
THVPは今後も国立大学発の革新的技術の社会実装に向けて、大学研究成果活用スタートアップに対する積極的な支援を進めてまいります。
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