東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社（本社：宮城県仙台市、代表取締役社長：樋口 哲郎、以下「THVP」）を無限責任組合員とするTHVP-2号投資事業有限責任組合は、株式会社FingerVision（本社：東京都杉並区、代表取締役：濃野 友紀、以下「FingerVision」）に対して投資を実行しました。なお本件は、株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ、株式会社ケイエスピー、株式会社Monozukuri Venturesとの協調出資となります。
FingerVisionは視触覚センサの開発ならびに同センサを活用したロボットシステムの構築を⼿掛けるスタートアップです。
人手不足の解消や効率化、コスト削減、品質の安定化を図れるといったメリットから、ロボットが様々な業界で活用されており、今後ますますその市場が拡大することが予測されています。しかしながら、モノの硬さや滑らかさといった対象物の特性を感知する「触覚」が欠如していることで、その適用範囲は制限されてきました。
同社が開発するロボットシステムには、東北大学における研究成果である高機能（高解像度、マルチモダリティ）で、経済性に優れた実用的な視触覚センサ技術と、機械学習を活用したロボットの把持動作技術が導入されております。これにより、人が手のひらから伝わる感触をもとに力を調節し物をつかむように、ロボットが対象物の種類や個体差に対しても汎用的に対応することが可能となり、これまで人の手に頼るしかなかった作業に対してもロボットを活用できるようになりました。
同社の開発するロボットシステムは、特に技術的親和性の高い食品加工業界において既に導入されております。FingerVisionは今後、ロボットの更なる機能性向上や利用範囲の拡大を計画しており、生産年齢人口の減少を背景とした人手不足などの社会課題解決に貢献することが期待されております。
今般THVPは、上記ロボットシステムの高度化・汎用化を目的とした本資金調達に、上述の通り複数の民間企業などと協調で参画いたしました。
THVPは、今後も国立大学発の革新的技術の社会実装に向けて、大学発スタートアップに対する積極的な支援を進めて参ります。
- 株式会社FingerVisionリリース：
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000095912.html
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